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事例掲載日:2020年 8月11日

道路交通法の改正、あおり運転に対する罰則強化

質問・概要

道路交通法が改正されて、あおり運転についての罰則が強化されたとのことですが、どのような内容なのでしょうか。

あおり運転被害対応イメージ

解答・対応

あおり運転の厳罰化が盛り込まれた改正道路交通法が2020年6月30日から施行されました。

これまでの道路交通法には、あおり運転を取り締まる規定はなく、車間距離保持義務違反や安全運転義務違反などを適用してきました。改正された道路交通法では、あおり運転を妨害運転罪として新たに規定しました。以下の10類型が取り締まりの対象となります。

  1. 車間距離の不保持
  2. 危険を感じるような急ブレーキ
  3. 追い越し違反などの割り込み運転
  4. 幅寄せや蛇行運転
  5. 不必要なクラクション
  6. 危険な車線変更
  7. 不要なパッシング
  8. 最低速度未満での走行
  9. 違法な駐停車
  10. 対向車線からの接近

これらの違反行為が、他の車両を妨害する目的で行われ、交通の危険を生じる恐れがあるときには、妨害運転罪が成立することになります。

道路交通法の改正で罰則も重くなりました。3年以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられます。さらに、高速道路で相手車両を停車させる、衝突事故を発生させるなど、高速道路での著しく危険な行為に対しては、5年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられます。

また、あおり運転は、事故を起こしていなくても一回で即免許取り消しになります。

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